チェリモヤの栄養と健康効果

世界各地で愛されているチェリモヤ

 

 

ちなみに「世界三大美果」と称されている件ですが、パイナップル、マンゴスチン、チェリモヤという3つは、世界中を旅行したイギリスのマルコム卿が、「エクアドルのパイナップル」、「東インド諸島のマンゴスチン」、「アンデスのチェリモヤ」を天然の傑作と称えて世界の三大美果と言ったことが始まりです。ちなみにパイナップルではなくマンゴーという説もあります。

 

 

さて、肝心のチェリモヤの味についてですが、果肉は白く濃厚でねっとりとした舌触りをしています。味は甘く、やや酸味もあります。珍果なのであまりピンとこないかもしれませんが、例で言うなら、バナナ風味、パパイヤ風味であり、パイナップル風味、レモン風味なども要素に加わった感じだと想像してみてください。

 

 

原産地では昔からある一般的な果物であり、日本における柿や梨のような、普通の果実です。ただ、食べるタイミングがポイントになっているようで、食べ頃なら味は甘くて柔らかい食感ですが、この食べ頃時期を外すと大変です。早過ぎると青臭かったり、遅過ぎると苦かったりします。遅いと中身も茶色く変色してしまいます。

 

 

それでも世界各地で愛されているのは、ジャストタイミングで食べた時の甘く柔らかい味わいが「森のアイスクリーム」にも例えられる程に美味しいからなのでしょう。

 

 

日本には1980年代に導入されており、1987年には国内で最初の商品化に和歌山県が成功しています。しかし、虫媒花ということで、受粉をしてくれる種類の昆虫が生息しないと、手作業で受粉をしなければならず、栽培にはかなり手間がかかることが障害となっているようです。